令和6年度
池内 啓介
2024年より香川大学医学部附属病院口腔外科で臨床研修を開始いたしました。1年間があっという間でした。最初は予診から始まり患者の主訴をいかに理解し詳細を聞き出すコミュニケーションの重要性について学びました。また毎週金曜日の全身麻酔下でのオペ室では研修医は介助につくことができるため上級医の手技を直に見ることができます。
研修の後半では病棟管理が始まり入院患者の管理、他科との連携、退院処理など多くのことを学ぶ機会がありました。初めての学会発表では上級医からアドバイスを頂き抄録、スライド製作など貴重な経験ができるのも香川大学医学部口腔外科の魅力だと思います。
1年間充実した研修が行えたのも、御指導くださった先生方のおかげです。歯科医師としての第一歩を踏み出すことができました。
ここで学んだことを活かし、これからも日々精進していきたいと思います。
鳥養 武弘
歯科研修医期間はたかが1年、されど周囲との差がつく大切な1年です。
私の香川大学での1年間も非常に充実し、将来目指す歯科医師像に一段と近づくスタートダッシュを切ることができました。
研修を開始した当初は臨床経験が乏しく不安でありましたが、指導医の先生方はもちろん先輩の先生方、周囲のスタッフの皆様の温かい歓迎とサポートを受け、研修が修了した今では自信をもって歯科医師2年目として診療に携わることができています。
また、各研修医の目指す歯科医師像に合わせたフレキシブルなご指導や研修を受けることができ、私は多数の埋伏抜歯症例やインプラント症例はもちろん、全身麻酔下手術症例、幅広い口腔外科疾患症例、全身管理に携わらせていただきました。特に、一般歯科診療に携わる上でも必ず習得しておくべきである全身疾患および薬の使い方の知識、医科の先生方との連携などについて、実際自身が主体となり診療をすることで確実に学ぶことができました。
口腔外科医はもちろん一般臨床歯科医を目標として飛躍のある研修1年間にしたいと、この文章を読んでくださっている学生の皆さん、見学お待ちしております。また、この場をお借りして改めてご指導頂きました先生方、スタッフの皆様に深く感謝申し上げます。
中井 旦良
1年間の研修生活があっという間に終わり、4月の頃は右も左も分からず慌ただしい外来に圧倒されていたのがついこの間のことのように感じます。当時は2年目の先生や上級医の先生方について回りながらどんな患者様がどのような目的で来院されるのかなどから学ぶ日々でした。あがり症の私は、患者様を前にすると言わなければならないことが頭から抜けてしまい、先輩方にご迷惑をおかけしたこともありました。それでも、患者様からの想定外の質問にも対応できるようになり今の自分と比べると少しは成長できたのかなと感じています。この研修を通してポリクリとは違い「歯科医師」としての立場で働くことで、医師や歯科医師間だけでなく衛生士、看護師、事務スタッフなどさまざまな職種の方々とコミュニケーションを取りながら仕事を進めることの大切さを改めて実感しました。自分が目指す分野は口腔外科とは異なりますが、今後も専門分野の知識を深め、視野を広げることを続けていきたいと思います。
舛形 裕子
私は2024年度の1年間、歯科臨床研修医として研修させていただきました。地元が香川県という理由で志願し、当初は口腔外科に強い関心があったわけではありません。しかし、第三次医療機関での研修を通じ、口腔外科やインプラント治療を含む幅広い症例を経験し、学ぶ機会に恵まれました。全身麻酔や外来症例も充実しており、さらに研究や学会発表にも挑戦できる環境は非常に魅力的でした。研修を通じて研究に興味を持ち、大学を離れる決断をしましたが、温かくご指導くださった先生方、スタッフの皆様には心より感謝申し上げます。1年間、本当にお世話になりました。
令和5年度
美濃 佳乃
私が当院の研修を選んだのは、口腔外科への興味と、地元である香川県の医療に貢献したいという思いがあったからです。研修の一年はあっという間に過ぎ、自分の未熟さを痛感することもありましたが、温かい医局の雰囲気に支えられ、多くのことを学ぶことができました。外来や病棟での業務、臨床手技を通じて、上級医の先生方からは知識や技術に加え、口腔外科医としての姿勢も教わり、その姿に深く感銘を受けました。現在は、臨床と並行して大学院生としての生活が始まっていますが、目標とする先生方を見習い、地元に貢献できるよう、これからも成長していきたいと考えています。
永田 将太郎
私は歯科医師としての始まりを口腔外科中心に学びたいと思い、当院での研修を希望しました。最初は戸惑うことも多く、治療の一連の流れに慣れるまで時間がかかりましたが、数を重ねることによって経験値、スキルアップにつながったと思っており、かかりつけ歯科医院とのつながりが非常に大切であることを学ぶことができました。外来だけでなく、病棟業務等の入院関連業務も経験させていただき、口腔外科医としての知識、技術等の重要性を学ぶことができました。また、歯科研修医の同期3人で励ましあい、日々業務に邁進することができました。今後は香川県に少しでも貢献できるように口腔外科医として日々業務、研鑽に励んでいきたいと思っております。
田所 知弥
「研修医時代に苦労することで成長につながる」と考え、最もキツそうな、また、学生時代に最も苦手だった口腔外科での研修を選択しました。実際、忙しくつらい時期もありましたが、研修医の終盤になると、埋伏智歯抜歯や顎間固定など自己で行える治療が増え、日々の成長を実感することが楽しみとなっていました。麻酔や抜歯に関しても、実際に経験することでしか得られない学び・発見があり、この研修医期間に多くの経験の機会をくださった上級医の先生方には大変感謝しています。また、今後の歯科医師としてのキャリアアップにつながる学術大会での発表もいくつか経験させていただき、充実したスタートを切ることができたと感じています。